ビビラビのグダグダ雑記帳

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【アニメ感想・考察】放浪画家殺人事件【コナン】

今回は1997年11月10日放送のアニメ80話「放浪画家殺人事件」。

原作にはないアニメオリジナルになります。

 

あらすじ

 コナンが捕り損ねた野球の打球が絵を描いている男のキャンバスに当たった。男はコナンが見覚えのある画家で、記憶喪失のようだ。突然苦しみだした男を、病院に運ぶが、男は病院を抜け出し、翌日、絞殺死体となって発見される。遺体の鞄の中に銀杏の葉が入っているのを見たコナンは、少年探偵団の仲間たちと調査を開始する。

(公式サイトより引用)

 

登場人物(レギュラーは名前のみ)

 

 大手銀行役員。1年前雪崩事故に遭い危難失踪。

 

  • 早瀬君江(藤井佳代子)

 早瀬達夫の妻。

 

整理

導入

→美術館で浮浪者風の男を目撃

→後日、少年探偵団と野球をしていると美術館で見かけた浮浪者風の男に会う。

 突然苦しみだしたため病院へ。

→男が記憶喪失だとわかる。まもなく男が病院から脱走。

→翌日、河川敷で男が遺体となって発見

→探偵団、遺留品から男が死ぬ前に訪れていたと思われる早瀬邸を発見。

→早瀬邸は大掃除が行われ、男が訪れた痕跡は一切残っておらず

 

特筆点

 事件としては特に難しいものではなく、遺留品や遺体の周囲の痕跡から犯行現場や身元を特定していくというもの。探偵団が中心となっていましたが、警察の捜査とやっていることはそんなに変わりません。探偵団に特定できたのは遺留品のスケッチブックによる部分が大きいですね。

 犯行の動機は、夫の遺産(というか横領で得た金)をとられたくないからという理由で全く同情はできませんが、横領犯の身内といわれて白い目で見られるのは愉快ではないでしょうね。見たところいい住宅街に住んでいるようですし、ご近所さんの目も厳しかったのかもしれません。

 ちなみに、話の都合上、高木刑事が喫煙しているシーンがあります。高木刑事がタバコを吸っているのは後にも先にもこのシーンだけなのですが、本人のイメージにも合わないしほかの適当な刑事でもよかったんじゃないの、と思ってしまいます。ただ、コナンってレギュラーもモブもあんまりタバコを吸う刑事が出てこないんですよね。警視庁だと弓長警部とおじさんの佐藤警部くらいかな?

 

余談

・危難失踪

 失踪制度については作中で小五郎が説明している通り、行方不明になって7年が経過して失踪宣告がされる普通失踪と、海難事故や戦争などの危難に遭遇しその危難が去ってから1年後に失踪宣告が可能となる危難失踪(特別失踪とも言います)の2種類があります。

 ちなみに、失踪宣告を受けたものが実は生きていて親族のもとに帰ってきた場合でも自動的に失踪宣告が取り消されるわけではありません。本人か親族が宣告を取り消さなければ法的には引き続き死亡した状態になっていますが、今回の事件では生前の被害者もあまりいい人物ではなさそうなので、記憶が戻ったら恐らく金銭を巡った争いが発生していたでしょうね。