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【アニメ感想・考察】赤鬼村火祭殺人事件【コナン】

 

 今回は1996年11月18日放送のアニメ38話「赤鬼村火祭殺人事件」について。

 原作では2巻の1~3話に該当します。

 

あらすじ

 赤鬼村の火祭会場で、燃えさかる櫓の中から焼死体が発見された。殺人事件として捜査が始まったが、被害者の根岸は小五郎が阿部という男の依頼で3日間尾行をしていた相手で、しかも二人は互いに五億円の生命保険をかけていた。状況から、犯人は阿部に違いない。が、小五郎によって阿部のアリバイは完璧に証明されていた。

 (公式サイトより引用)

 

登場人物(レギュラーは名前のみ)

 

 小五郎が尾行していた人物。事件の被害者

 

 根岸の友人。小五郎に根岸の尾行を依頼。

 

整理

導入

→コナン、小五郎が根岸相手に尾行を行っている場面に遭遇

→翌日、根岸が遺体で発見される。根岸は前日まで3日間小五郎が尾行しており、その間の生存は小五郎が証明していたことになる。

→生命保険の受取人が友人の阿部になっていることがわかり、小五郎は阿部に目をつける。

 しかし、阿部は根岸が殺害されたと思われる時間(=小五郎の尾行終了後から遺体発見までの間)社員旅行に行っているというアリバイがある

→小五郎が尾行中に撮った写真と、阿部のアリバイとなっている写真をみてコナン真相に気づく

 

特筆点

 初期の事件らしく展開がスピーディ。

 トリックは尾行していた人間が実は別人でした、という単純なもので、本人と利き手が違うためバレる、というお粗末なものでした。尾行対象があからさまに「変装してますよ~」という恰好をしていたり、容疑者の胡散臭い笑顔といい、どこかシュールギャグのような雰囲気が漂います。

 逆上した犯人はコナンのキック力増強シューズの一撃を食らうことになるわけですが、ボール射出ベルトもないので近くにあったタイヤを顔面に受ける羽目に...

 放送順の関係でアニメだと別の話になっていますが、原作では増強シューズはこのシリーズの1話目で初登場し、強度を「中」にして放ったシュートが弾丸のようにサッカーゴールを突き破っていくシーンがあります。犯人が気絶で済んだのは幸運だったというべきでしょう。

 全体的にミステリー要素よりもテンポやアクションを重視した回の印象を受けました。

 

余談

・赤鬼村火祭

 遺体が発見された祭りですが、現実には存在しません。

 Wikipediaによると群馬県で行われている火祭りは「大日向の火とぼし」と呼ばれる祭りだけのようで、雰囲気も赤鬼村の火祭とは全く違うようです。

 

・名前の由来

 「根岸正樹」は青山先生のアシスタント、「阿部豊」は劇場版のコミカライズや『名探偵コナン 特別編』のネーム・構成を行っていた漫画家の阿部ゆたか氏から。

 コナンにはたまに、サンデーの編集者や青山先生の関係者などの名前が登場人物として使われています。